代表委員からのごあいさつ

豊田詠史

豊田詠史(とよだえいし)

三鷹市牟礼2丁目在住。
現役時代は外国法文献の調査、輸入に携わる。2007年1月外環道路受容れの是非を問う住民投票条例案提出の請求代表者

私は九州の山浦という緑濃い自然環境の里から上京して49年経ちました。

現役のころは最高裁判所、法務省、東京高等裁判所など霞ヶ関周辺の官庁回りを36年間やってまいりました。当時、都心から三鷹の自宅に近づくにつれ、空気が明らかに違っていて、駅に降り立つと大きく深呼吸をして新鮮な空気を吸ったものです。秋になると、10年位前は町会の神輿の太鼓の音も澄んだ秋空にドーンと響き、囃子も掛け声もしっかり伝わってきました。

しかし、ここ数年、東八道路が拡張されクルマの騒音が激しく、太鼓の音もむなしく消え入るばかりで、せわしく、落ち着きがなく、風情を楽しむ余裕もない状況は市内いたるところみな同じです。折角のまちおこしも、市民の情緒を豊かにすることは出来ません。

いま問われているのは生活空間としての都市の再生、過剰モータリゼーションからの脱却であり、生きていくうえで最低限の環境をどのように保全していけるかに都市の未来がかかっていることを痛感しております。

松井朝子

松井朝子(まついあさこ)

三鷹市井の頭3丁目在住。
パントマイミスト。朝子マイムオフィス代表。全国各地で公演活動を行い、平和と生命の大切さを表現している。自宅は井の頭公園駅前通り沿いで、外環道路関連道路「3・4・12号線」の対象地域。

みなさまこんにちは!私はこの三鷹の井の頭の町が大好きです。

パントマイムの全国での公演活動を終え、この町に帰ってくると、沢山の緑と爽やかな空気が私を迎えてくれます。自宅の前の駅前通りは、あまり車が通りません。子どもたちが道を闊歩し、楽しそうに通り過ぎていきます。ご高齢の紳士が、一歩一歩あるいていきます。道の途中でご近所の方にお会いしても、ゆっくりとご挨拶を交わすことができます。

オフィスの前の井の頭公園は、毎日地域の方々が訪れます。地域の保育所のおちびさんたちが、わいわいかけっこをしています。誰もが安心して幸せな時を過ごしています。

しかし、一昨年10月、突然再燃してきた「外環道路」の計画は、こんな私たちの生活を、全て否定するものでした。

総額1兆6千億円という巨額の予算。地下工事による地下水の枯渇と汚染の心配、排気筒による大気汚染。そして都心から入り込んでくる車の騒音や排気など…。あげていけばきりがありません。行政の主催する説明会へ行っても、「この計画は安全・便利です」と繰り返すばかりです。本当にそうでしょうか?

今、私たちは自分たちの目でこの計画の本質と問題点を見つめ、解決のために、力を合わせて行動して行かなくてはなりません。